学科長メッセージ

心とは何でしょうか? 心は私たちの内側に確かに「ある」ように感じます。また、心の大切さを否定する人もあまりいないでしょう。にもかかわらず、心とは何かと問われると、私たちは返答に困るのです。不思議ですね。

心理学でも「心とは何か」という難問は保留扱いです。心理学で実際にやっているのは、人の行動や脳、あるいは人と人との関係に法則性を見いだすこと、さらに、その法則性を社会活動や人々への支援に適用することです。

多様性が重視されるこれからの社会では、互いの価値観の理解と尊重がとくに大切になります。そのために心理学の意義は今後ますます大きくなるでしょう。
私たちとともに、「これから」の学問である心理学を学んで、社会に役立つ「何か」を探求しませんか。いつの日か「心とは何か」が明らかにされるのを夢見ながら。

萱村 俊哉 学科長