担当教員にインタビュー!ー社会実践実習Ⅰの現場レポートvol. 7ー
本科目では、学生たちはプロジェクトマネジメントを実践的に学んでいます。科目を担当してくださっているのは、三菱電機株式会社の菅谷博文先生です。菅谷先生はご勤務先でも実際にプロジェクトマネジメントを業務とされています。今日は、菅谷先生にこの科目についてインタビューしました。
—この科目はどのような科目ですか。
プロジェクトマネジメントは、社会に出たときの活動の基本です。学生たちが社会に出たときに必要となる実践力を育成するための科目だと思っています。プロジェクトマネジメントは、スタートアップにも、伝統的な企業にも必要とされることです。
—武庫女の学生たちにはどのような印象をお持ちですか?
前年度の科目から引き続いて彼女たちを教えていますが、「まじめに取り組む姿勢」が印象的です。この科目はグループワークを中心に進みますが、周りをうまく巻き込んで作業を進められているな、と思います。
「放っておける」学生たちでもあると思います。今日の授業ではプロジェクトの「リスク」について考えてもらいましたが、これまで学んだ知識をうまく消化することも応用することもできており、期待以上の成果を出していると思います。教えたことに対して、とても適切な理解をしてくるな、という印象があります。
—武庫女の学生たちに足りないところ、もっとこうなってほしいと思うところはありますか?
彼女たちは、ちょっと弱気であるように感じられることがあります。よくがんばっているし、社会でも通用する思考やパフォーマンスを持っていると思いますが、妙に自信がない場合がありますね。たとえば、わかっていたり知っていたりすることもあえて「言わない」「目立たない」ようにすることがあるかもしれません。この授業が、彼女たちにとってのなにか「きっかけ」になるといいなと思っています。
—武庫女の学生たちに教えるうえで、意識しておられることはどのようなことですか?
幅広く社会に対する関心をもってもらいたいと思っています。自分たちの能力を発揮するうえで、大学生活の何がきっかけになるかわかりません。この授業でも、「きっかけ」が提供できたらというつもりで、経営、経済や社会、工学についての幅広い話題を盛り込むようにしています。就職活動に役に立つというだけでなく、みなさんが成長するトリガーを見つけてくれればと思っています。(担当:尾崎 拓)
菅谷博文先生
三菱電機株式会社 神戸製作所 品質保証部でプロジェクトマネジメント活動に従事。プロジェクトマネジメント学会関西支部副支部長として活動、米国PMIが認定するProject Management Professionalを取得。2012年度より短期大学心理・人間関係学科において、また2024年度より心理学科において、プロジェクトマネジメントに関する授業をご担当いただいております。

